失明(しつめい)は、それまで視力のあった人が、病気またはけがによって視力を失うこと。中途失明の意味に用いられるのが普通で、生まれつき盲目である先天盲には使わない。視力障害のうち、もっとも重度の状態(視力の喪失=明暗の弁別も出来ない状態、あるいはようやく明暗を区別できる程度の状態)を指す。具体的には全く明暗を区別できない状態(全盲)、明暗のみを区別できる状態(光覚弁)、眼前の手の動きのみを認識できる状態(手動弁)がこの失明に含まれる。その他に目の前の指の本数を数えられる状態(指数弁)があるが、逆に言えばこの指数弁が失われた時点で分類上は失明ということである。(厚生労働省「眼の障害に関する障害等級認定基準」による)
失明に対するリハビリテーションとは、視力の再獲得を目指すのではなく(但し、手術等で、視力を再獲得した例は幾つか在るが、この点に付いては後述)、失明した状態で自立して生活するための技能を獲得する事を目的として行われ、そのリハビリテーション訓練は、一般に、医療施設ではなく、専門の施設において行われることが多い。日本における失明の原因の1位は糖尿病性網膜症であり、欧米においては加齢黄斑変性。
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