日本ハムのドラフト1位、斎藤佑樹投手(22)=早大=が21日、千葉・鎌ケ谷の室内練習場で新人合同自主トレ開始後2度目のブルペンに入り、捕手を立たせて40球を投げた。取材に訪れた野球解説者の江川卓氏(55)に制球力を絶賛され「(元広島の)北別府(学氏=53、解説者)みたいな投手になれば、200近く勝つ」と将来性に太鼓判を押された。斎藤は恐縮しながらも「自分の持ち味はそこ」とコントロールに自信を深めた。
小気味よいミット音が室内に響く。球界の大先輩の熱視線を背に、斎藤はテンポよく、捕手が構えたところにボールをコントロールした。「この前より少し力を入れて投げました。だんだん仕上がってきているのかな」。18日の初ブルペンで抑えた力を「7割くらい」に上げ、カーブ、スライダー、チェンジアップ、カットボールも交えた。手応えを感じた。
元祖「怪物」をうならせた。江川氏は直接の助言はなかったが、真後ろから斜めへと立ち位置を変え、斎藤をチェック。「まだ全力ではなく、60%くらいだと思うけど、その状態でボールが浮かないのは珍しい。フォームがいいからで、実戦に強いのが分かる」と一流の視点から、まずコントロールを絶賛。さらに「北別府みたいな投手になれば、200近く勝つと思う。目指すところはああいう感じだなと思います」と将来像を示した。抜群の制球力で「精密機械」と呼ばれ、213勝を挙げた技巧派右腕と実績のないプロ1年生を重ね合わせた。
江川氏の称賛を伝え聞いた斎藤は「(制球は)自分の持ち味もそこなので。(大切なのは)球の威力よりコントロール。総合力だと思っています」と胸を張った。北別府氏の引退は6歳だった1994年。「名前は知っていますが、リアルタイムでは(ピッチングを)見たことはないです。すごいことは聞いています」と恐縮した。
期待が大きいからこそ、江川氏は忠告も忘れなかった。素質を認めつつ「スピードに関しては、これから見ないと。本人も気にしていたようだけど、踏み出す左足の着地点がずれるのがテーマかな」と指摘。斎藤は「穴が掘れていたから気にしていた」と明かしながら、「右足と左足の幅、バランスは意識しています。野球界の偉大な先輩。アドバイスいただけたらうれしい」と眼力に舌を巻き、頭を下げた。
キャンプを控え、アクセルを踏み始めたばかり。1月中に今後2度ブルペン入りする予定だ。「捕手を座らせないと(自分の状態は)分からないです」。怪物に褒められても、王子は浮かれることなく冷静だった。
<スポーツ報知より>
斎藤選手、連日注目ですね。
それって精神的にどうなのかな。
ちょっと心配してしまいます。
プレッシャーとか無いですかね。
あまり騒がず見守っていてと思うのは私だけ?
活躍を期待しています。
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